31.猫と縁側
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  31.猫と縁側
 

暖かい日差しが差し込む縁側。今日もタマはぐ~っと背伸びをし、干してある座布団の上でゴロゴロ。いつしかウトウトと眠ってしまっている.

すると隣のシロちゃんがやってきた。

「タマちゃん、私も一緒にいいかな?」

「うん、いいよ~」

「いいわね、縁側のある家って。季節を感じられるし…」

二匹の猫は仲良くお昼ねの時間。春休みで家にいたタエちゃんもやってきた。

「タマとシロちゃん気持ちよさそうね。」

二匹の姿を見て自分も何だか眠たくなってきた。

「タエちゃん、一緒に買い物に行かない?」

ママの声がした。

「ママ、私も行く~。」

タエちゃんは、急いでママのいるキッチンに向かった。家の中は誰もいなくなり静かになった。

「タエちゃん、今日は一緒にお昼寝しなかったわね。」

「いいよ静かで…」

すると心地よい風が二匹の猫にふわりと吹いてきて、桜の花びらを運んできた。とても気持ち良い、猫にとっては極上の縁側だ。



※ “日本の伝統的風景” 猫と縁側は、切っても切り離せないと私は考えているのですが。見ているだけで癒されホッコリした気持ちになりませんか?しかし、残念ながら猫が縁側でマッタリとしている風景が見れる場所も少なくなってきているようですね。



                        
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